ふじわら小児科

防府市八王子の小児科 ふじわら小児科

〒747-0037 山口県防府市八王子2-11-21
TEL 0835-23-5501

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ウイルス性胃腸炎

ノロウイルス性胃腸炎

急性胃腸炎(嘔吐下痢)の原因はいろいろです。悪いものを食べておこることもあるし、カゼのようにウイルスが感染しておこることもあります。ウイルスは非常に小さいので、吐物や便に排泄されたものがホコリとなって舞い上がり感染源になります。それでウイルス性胃腸炎は、カゼのように流行することが多いのです。
胃腸炎をおこすウイルスもいろいろです。冬の赤ちゃんの激しい嘔吐や下痢は、ロタウイルス胃腸炎が有名です。今、話題になっているノロウイルスは年齢に関係なくかかります。
ノロウイルス胃腸炎は、はじめに嘔吐し続いて下痢になります。下痢はないこともあります。吐きつづけるのは半日くらいですが、数日間は具合が悪いことが多いです。腹痛や頭痛、下痢や食欲不振が続き熱をだす子もいます。

【治療法】
吐き気の強い間だけ、胃腸を休ませます。欲しがるようになったら、経口電解液などを少しずつ与えてください。欲しがるなら、吐いていても飲ませてください。吐き気がなくなったら、軽い食事を与えていきます。

【予防】
ウイルス性胃腸炎は食物からおこるものだけではありません。吐物や便のウイルスは手につきやすく、この目に見えないウイルスでも感染源になります。このようなことが集団生活の場でおこって、集団食中毒のような爆発的流行をおこすことがあります。
予防には、ていねいに手を洗うこと。タオルを共有しないこと。吐物や便は注意して取り扱うこと。オムツを扱うお母さんは、手洗いをまめにするようにお願いします。
脱水症を予防しましょう

 

脱水症を予防しましょう

【脱水症を予防しましょう】
吐いたり下痢をしたりして重症になると脱水症になってしまいます。脱水症は身体から水分だけを失うのではありません。吐いたり下痢をしたりすると消化液も失われます。消化液の中には水分と塩分(ナトリウムやカリ
ウムなど)があるので、水分とナトリウム、カリウムなどが失われ、体液の電解質のバランスもくずれた状態になってしまいます。
失う比率は水分の方が多いので、脱水症の最初はのどが渇きます。このとき水分だけを飲ませていると身体の塩分が薄くなってしまい、脱水症が改善されず、ぐったりして、手足が冷たくなってしまうことがあります。このような状態になってしまったら点滴、輸液をしなければなりません。
最初、のどの渇きがおこった時に適当な割合の塩分や糖分の入った液(経口電解質液)を十分に飲ませると、脱水症を予防できます。

【経口補液の話】
口から適切な配分の電解質、糖、水分を飲ませて、点滴をしないで脱水症を予防する治療を経口補液といいます。経口補液の利点は病院ではなく家庭で行えることと痛くないことです。
経口補液に使う飲料を経口電解質液といいます。この経口電解質液は、脱水症の点滴を口から飲むように作り替えた飲料です。
嘔吐、下痢にそなえて、家庭用の経口電解質液もいろいろ市販されています。
医療用の経口電解質液としてソリタT顆粒を当院では処方しています。1包を100mlの水に溶かして飲料にするのですが、味を嫌う時には、茶さじ1杯の砂糖を追加してください。
スポーツ飲料、スポーツドリンクも経口電解質液ですが、これはスポーツ時の脱水症の予防に使われるものですので、吐いたり下痢をしたりした時の経口電解質液とは組成が違います。

【経口補液の実際】
吐いたり下痢をしたりする子どもには、なるべく早く経口補液を始めましょう。
嘔吐下痢症(急性胃腸炎)では初めに半日くらい吐く子どもが多い。嘔吐が止むまで数時間は食べるのは止めて、経口電解質液をスポイトかスプーンでゆっくりと少しずつ飲ませてください。一度にたくさん飲ませないこと、少量ずつ回数多く飲ませること、欲しがるなら吐いても飲ませることです。
嘔吐が止んだら、経口電解質液は欲しがるだけ自由に飲ませてください。もし吐いたら、再び少量ずつ、ゆっくり飲みをしばらく続けてください。
脱水状態が改善して食欲が出たら、食欲の回復にあわせて食事をすすめます。乳幼児の場合、下痢が続いても授乳をやめる必要はありません。うどん汁やみそ汁などのスープ類は塩分補充に有効なので、経口電解質液を与えるあいまにも、飲ませてみてください。

【こんな時には小児科へ】
嘔吐や下痢がそんなにひどくない場合は、経口補液で脱水症を予防できますが、例外もあります。5から6か月未満の小さな赤ちゃんでは、病気の進行が速いので、経口補液でうまくいかないことも多く、とくに3から4か月未満の赤ちゃんで高熱を伴うときには、重症化しやすく入院が必要になることが多いものです。
嘔吐や下痢をしている子どもに次のような症状がある場合は、すでに重症化している可能性があります。できるだけ早く小児科を受診してください。

  1. 泣いても涙が出ない
  2. 目が落ちくぼんでいる
  3. 皮膚や舌が乾いている
  4. 呼吸が速く、眠りがち、あるいは不機嫌
  5. 皮膚が冷たく、顔色が悪い
  6. 体重が嘔吐下痢で10%も減少している