ふじわら小児科

防府市八王子の小児科 ふじわら小児科

〒747-0037 山口県防府市八王子2-11-21
TEL 0835-23-5501

※上記QRコードを読み取っていただきますと、一般の携帯からは携帯サイトが、スマートフォンからは、スマートフォンサイトが閲覧可能です。

こどものよくある病気の説明1

赤ちゃんの「夜泣き」

※夜泣きをどうしたら:-
昼間であれば平気なのですが、夜間だから困るわけですね。どんなときに赤ちゃんは「夜泣き」をするものでしょうか。対策を考えてみましょう。

(1)発育のめざましい赤ちゃんは、夜間にもおっぱいをのみたくなります。生後2-3か月の小さな赤ちゃんでは、一夜に2-3回も乳をもとめることがあるのです。こういう夜泣きには、時間もかまわず乳をあたえてください。

(2)5-6か月になって知恵づきがめだちはじめると、不安や興奮で泣くことがあります。眠りが浅くなったとき、身辺にお母さんを感じなければ、不安になって泣きます。環境がかわって興奮することもあります。泣いたら抱いてやってもよいし、添い寝をして乳をふくませてもかまいません。両親が睡眠不足になってしまうようであれば鎮静剤を使うのも一法。医者に相談してください。

(3)誕生近くの子では、夜中に遊びたくなることがあります。あまり運動しないので、夜も目が覚めてしまうのです。日中もっと活動的な遊びをさせるべきです。

(4)ぎょう虫のために、おしりがかゆくて寝つきがわるくなることもあります。夜、寝つこうとするとき、肛門のところをあけてみてください。長さ10ミリくらいのぎょう虫がみつかることがあります。虫下しをのませます。

赤ちゃんの夜泣きは、大人の不眠症と本質的にちがいます。幼児の寝驚(ねぼけ)ともちがいます。
赤ちゃんは夜でも起きたくなるのに、親は夜休まねばならない。この親子の生活の「ずれ」からくる悩みを「夜泣き」といっているに過ぎないのです。だから夜泣きの対策は、この「ずれ」をどの程度に我慢し、どのように調整していくかということになります。赤ちゃんの生活のリズムは大人の生活に近づいていくので、夜泣きの悩みは、かならず解決されてしまうものです。

 

幼児の寝驚(ねぼけ)

恐ろしいテレビをみた晩などに、ぐっすり寝込んでいる子どもが、突然おびえて泣き出したり、興奮したり、恐怖の状態になることがあります。この混乱状態を落ち着かせようとしても反応しませんが、数分から十数分で止むものです。翌日きいてみると、本人は覚えていないのです。このような「ねぼけ」を医学用語で夜驚といいます。夜驚も、1-2回ですめば問題はないのですが、毎晩つづいて家族が睡眠不足になることがあります。対策は、子どもを不安にするような原因を取り除いてやること。怖いテレビ番組や興奮するような遊びは避けるほうがよいでしょう。親が睡眠不足になるようであれば、子どもに鎮静剤を使用してもよいでしょう。

 

溶連菌感染症

へんとう炎はいろいろの病原体によっておこります。そのうち溶連菌でおこるものは、症状がつよく、治ってもすぐに再発したり、発疹がでたり、合併症をおこしたりするので要注意です。

溶連菌はノドにすみつきやすい最近です。ときには健康な人のノドにすみついて、なんの症状もなく過します(健康保歯者)。溶連菌には、毒力の強いものや弱いものや、いろいろのタイプがあります。毒力の強い菌が人のノドについたり、毒力の弱いものでも抵抗力のない人に感染したりすると、ノドに炎症をおこします。

溶連菌に感染すると、2~3日の潜伏期間をへて、ノドに炎症をおこします。ノドが真赤になって発熱し、舌はいちご舌と呼ばれる状態になります(溶連菌性へんとう炎)。また、たくさんふえた菌から出た毒素が血液に吸収されて、皮ふに赤い発疹のでることもあります。(この状態が猩紅熱です)。あとで手足の皮ふがむけてくることもあります。早期に治療されると症状が少なくなって、発疹もちょっぴりしか出ないこともあります。

猩紅熱は昔は恐ろしい病気でしたが、いまは抗生物質でかんたんに治ります。名前も溶連菌感染症ということが多く、猩紅熱といわなくなりました。現在では生命をおびやかす病気ではなくなってしまって、合併症が心配な病気となっているのです。

溶連菌感染によるへんとう炎も猩紅熱も、他のへんとう炎と同じように、容易に治るものです。注意せねばならないのは、熱がさがった後で血尿や浮腫のでる「急性糸球体腎炎」、小出血斑や腹痛、関節痛のでる「血管性紫斑病」、発熱、心臓の弁膜症をおこす「リウマチ熱」などの合併症をおこすことがあるということです。

治療は、ペニシリン系統のクスリがよく効きます。ただし、クスリで熱もさがり治ったようにみえても、ノドについた菌はなかなかとれないのです。短期間で服用を中止すると、再発を繰り返すことがあります。

服用は10日間くらいつづけます。合併症を防ぐためには、はじめに十分に治療することが大切です。また後日、検尿で血尿の有無をしらべましょう。

 

こどもの口内炎、いろいろ。-伝染性歯肉口内炎と鵞口瘡

口内炎もいろいろです。ウィルスによるもの、ガンジダが繁殖して起るもの、原因不明のものなどです。代表的なものは下記の3種です。

  1. 伝染性歯肉口内炎(ヘルペス性歯肉口内炎):
    幼児期に多い口内炎で、ヘルペスウィルスの感染で起ります。潜伏期間は2~7日間。症状は、まず発熱です。熱がでたばかりのときに診察すると、のどが赤いだけで、医者は「かぜ・へんとうえん」などと診断することになります。熱がつづいているうちに歯ぐきがはれて出血しやすくなり、口の粘膜いっぱいに小さなカイヨウを生じ、歯肉口内炎であることがわかってきます。熱は5日くらいでさがり、それから痛みがとれてきて、粘膜のただれも1~2週間で治ります。

    問題は食物のあたえ方。刺激の少ないものをえらび、かたいもの、熱いもの、酸味のつよいものなどはさけます。冷たい牛乳、アイスクリーム、ヨーグルト、ミルクセーキなどは、食べてくれることが多いようです。水分だけでも、なんとかくふうして飲ませてください。

    歯肉口内炎の治療もいろいろですが、口のなかにクスリをぬるかどうかは、医者によって考えがちがいます。ただれた口の粘膜いっぱいにクスリをぬられたら、どんなに苦しいことでしょう。私は、のむクスリだけで治療しています。
  2. 再発生アフタ(反復性アフタ性口内炎)
    大人に多い口内炎ですが、伝染性歯肉口内炎と混同されやすいので説明しておきます。再発性アフタは反復してかかることが多いのですが、原因は不明です。歯肉口内炎のような発熱が多いのですが、原因は不明です。歯肉口内炎のような発熱やひどい痛みはありません。粘膜のカイヨウ(アフタ)は1個~数個くらいなので、ぬるクスリで治療します。1週間ぐらいで治ります。
  3. 鵞口瘡(口腔カンジタ症):
    赤ちゃんに多いのは、なんといっても鵞口瘡(口腔カンジタ症)という口内炎です。カンジタというカビが繁殖しておこります。赤ちゃんのほっぺたの内側に乳カスのようなものが生えていて、いくぶんお乳ののみがわるくなることもあります。手当としては、ピオクタニンという青インクのようなクスリを綿棒にふくませて、白いマクのみえるところにぬってやるのです。1日1~2回の使用で、たいてい数日で治ります。ファンギゾンシロップという内服薬を、のませる代りに口腔に滴下して治療するという方法もあります。

 

熱性けいれん

◎熱でひきつけたら

こどもがひきつけているのを見るのは恐ろしいものですが、ひきつけそのものは、たいして危険ではありません。たいていのひきつけは、手当をしてもしなくても、ほんの短い時間でおさまるからです。
こどもは、しばしば、熱の出はじめにひきつけるものです。ひきつけたら、衣服をゆるめ、手足を自由に動くようにし、顔を横にむけて吐きやすいようにします。口に割りバシなど入れる必要はありません(最初に舌をかまなければ、あとは、もうかまないからです)。長い時間つづいたように思っても、たいてい数分間で自然におさまっているものです。けいれんがおさまってから、医者の診察を受けてもおそくはないでしょう。発熱の原因を確かめておくことが大切です。「ひきつけてもあわてるな」と申しましたが、これはあくまでも、今まで元気だったこどもが突然ひきつけた場合のことです。容態が悪くて、吐いたり下痢したり、高熱がつづいて衰弱したり、そのあげくにひきつけたという場合は、ことは重大。入院治療が必要です。

◎発熱けいれんを予防するには:

熱性けいれんを追跡調査したアメリカの有名なレポートによると、けいれんを2回以上起した者が約30%、3回以上は9%だったそうです。数分間でやむ程度のひきつけならば、心配することはないと述べています。

熱性けいれんを繰り返す子どもでは、けいれんを予防するために、発熱時に抗けいれん剤を使用するという方法があります。ジアゼパム坐薬(0.3-0.5mg/kg)を発熱初期と8時間後と2回使用するという方法です。発熱初期の1回使用でも十分なことが多いようです。抗けいれん剤使用のタイミングを逸してひきつけてしまった場合でも、この坐薬を使用して、けいれんが長びかないように治療することが可能です。

一般には、2回以上熱性けいれんを繰り返した場合に抗けいれん剤が処方されていますが、「強いけいれんが長びいたので、とても心配だ」というのであれば、1回だけの子どもでも、ジアゼパム坐薬を用意しておくとよいでしょう。

◎気がかりな熱性けいれんもあります。長い時間ひきつけて、てんかん合併や脳障害が疑われる場合です。「どうも普通の熱性けいれんと違う」と思われるものでは、脳波などの検査が必要になります。

(2002.12改訂)